くりかえす「めまい」針灸で治療しましょう!!
めまいの原因は様々
一言にめまいと言っても一瞬ふらつく程度のものから、吐き気頭痛を伴い立っていられない程のものまで程度は様々です。
原因もまた同様に様々あり疲れやストレスや神経、脳の問題であることもあります。ゆえにめまいが繰り返しおきたり定期的に強いめまいに襲われているなら早めに医療機関を受診しておくべきです。
しかし、中には病院で検査しても特に異常なし、どういう原因でおきたか分からないというケースもあります。こうしたケースでは首が原因でめまいを引き起こしていることもあり、今回は首回りが原因で引き起こすめまいについて説明していきます。
めまいの質で原因は変わる
ともにめまいの原因となっているのは首回りの可能性が高いですがめまいの質が違うようにめまいを引き起こしている場所がそれぞれ異なるので施術におけるアプローチも変わってきます。
頸椎からくるめまい…フラフラ、ゆらゆらと揺れる様なめまい
頸椎性のめまい
頸椎間の関節に機能障害がおきている状態です。このため頸椎~耳につながる神経に促通不全と血行不全が起きてしまい、平衡感覚を司る内耳の各器官の機能が低下し、めまいが起きます。
首を一定の方向に向けた時、同じ姿勢が長くなるとめまいが起こりやすいです。また吐き気、頭痛を伴うこともあります。
頸椎性のめまいが起きやすい人
・普段から首や肩に慢性的な凝り感、鈍痛を感じている人。
・仕事や家事でうつむきなど同一姿勢が長い人。
・過去に事故やケガで首を痛めたことがある人。(現在痛みが無い人も含む)
頸椎性のめまいの治療
まず頸椎のどの関節で機能障害が起きているのか特定する必要があります。検査は専門知識をもった施術者が徒手検査で行い、治療箇所を特定していきます。
特定箇所を中心に針灸にて関節機能の改善、神経、血行の促進、頸椎の負担軽減のため肩、背中と広い範囲で施術を行います。
針灸治療は循環、神経促進、関節機能改善に向いているため、めまいの抑制に即効性が期待できます。
リンパ水腫によるめまい…グルグルと回る様な回転性のめまい
回転性のめまい
耳の奥である内耳のリンパ管という平衡感覚を感知する器官があり、その中を満たすリンパ液の量に異常がおこり、リンパ管が水膨れ状態となり、その他の平衡感覚器官を圧迫し、平衡感覚に異常症状がでている状態です。
このリンパ管の状態をリンパ水腫といい、医療機関では耳鳴り、難聴と合わさると「メニエール病」と診断されることが多い症状です。
回転性のめまいを起こしやすい人
・普段から首や肩に慢性的な凝り感、鈍痛を
感じている人。
・仕事や家事でうつむきなど同一姿勢が長い人。
・過去に事故やケガで首を痛めたことがある人。(現在痛みが無い人も含む)
・普段から耳鳴りや耳閉塞感(耳がつまった感じ)、頭痛などがある人。
・普段から水分摂取量が少ない人
・体がむくみやすかったり、手足の冷えが強い人。
回転性めまいの治療
循環不全によりリンパのむくみが起きているので首肩を中心に循環を改善していくのが一番の目的になります。
循環不全は疲労やストレス等による自律神経の乱れ、頸椎の関節機能低下などでおこります。
針灸でこれらの症状を改善し、循環を高めていくことで徐々にリンパのむくみを解消していくことができます。
むくみが取れると周りの平衡感覚器官も本来の機能を取り戻し安定してくるのでめまいも起きなくなります。
自律神経が乱れるとめまいは起きやすい。
体中の様々な機能をコントロールしている自律神経はその働きが乱れると多様な症状を引き起こします。例としては不眠、イライラ、循環の低下、食欲不振、倦怠感など日常生活に支障をきたすような症状が起こりやすくなります。
これらの症状が重なったり、強くなるとめまいや吐き気がおこります。もともとめまいのある方はめまいがでやすくなります。
よって自律神経の乱れを整えるのもめまいの早期回復に重要となります。頸椎、骨盤回りにアプローチすることで自律神経を整えることが可能ですのでめまいを治療される方は合わせてご相談ください。
めまいを早期に治すために
治療と並行して下記事項を日常的に行っていただくことでめまいの症状の早期回復が見込めます。また治療後もこれらを習慣づけていただくことでめまいはもちろん、循環不全や首や肩の痛みの予防にもなります。
・体内の循環を良くするために水分補給をしっかり行ってください。コップ一杯の白湯を間隔を空けて一日三回ほど飲んでいただくと効果的です。飲むのを忘れてしまうようなら毎食後などがおすすめです。コーヒー、緑茶やお酒など利尿作用が強い飲み物が多い方は水分不足になりやすいので量を控えて頂き、しっかりお白湯を飲んでください。
・仕事や家事などで首を同一方向に向けたままでいると関節の負担が増え関節機能が低下しやすくなります。30分に一度は首や肩を大きくゆっくりまわして頂き関節の負担を減らしてください。
*首のストレッチをして気分が悪くなる方は無理をせず肩を回して頂く程度にしておいてください。
・アルコール、たばこは量が多いと体にストレスとなり循環を悪くしてしまうので出来るだけ控えていただくか量を減らしてください。
・入浴はできるだけ習慣的に湯船に浸かるようにしてください。時間帯も朝起きてからではなく就寝前の方が疲れも取れやすくなります。温度が高すぎると神経が興奮してしまい寝つきが悪くなるのでので少しぬるめの湯加減で15分以上は使って体の中を温めていただくと効果的です。
*炎症症状がある方は入浴で症状が辛くなります。炎症があり入浴を禁止 した方がよい場合は施術時、担当の先生から説明させて頂きます。
・体調が良い時は15分~30分ほどのウォーキングも有効です。無理のないペースで大きく腕を前後に振って歩行すると肩回りのストレッチにもなります。そして適度な運動はストレスを軽減してくれます。
めまいの施術料金(保険外)
*骨格矯正、テーピングなどを追加で処置した場合、別途実費料金や材料費がかかりますので施術時に説明させて頂きます。